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育成で大切にしていることはなんですか?

目次

そもそもですが・・・

お客様とお話していると、
「岡端さんが、人材育成で一番大切だと思うことはなんですか?」
とたまに聞かれることがあります。

実は結構悩む質問です。

さて、皆さんは人材育成で最も大切だと思うことは何ですか?



相手に成功体験をつませること、ほめること、
仕事を任せること、よく対話すること・・・。

おそらく10人に聞いたら10通りの答えがあるでしょう。
もちろん、そのどれもが正しいと思います。

あえて一つだけ選ぶとしたら何でしょうか?


育成で最も大切なことは

さて、私は何か?というと。。。


「相手の良いところを見つけること」


これかな、と思います。

もしかしたら拍子抜けしたかもしれません。
でも、これが案外難しい。


お一人、部下か後輩を思い浮かべてください。

1分間で良いところはいくつ書けますか?

ためしに考えてみてください。

・・・せいぜい数個がよいところではないでしょうか。10個書ければすごいと思います。

逆に課題は・・・少なくとも良いところよりは
たくさん書ける人がほとんどでしょう。


人間は、どうしても足りないところ、悪いところが目につく生き物です。
そして半ば無意識に、良かれと思って課題を指摘する。
もちろん弱みの克服は必要なことですが、知らず知らずのうちに
課題指摘に偏ってしまうことはないでしょうか?


課題を指摘されるだけではモチベーションも上がりません。
そして課題に目がつくと、良いところも見えづらくなってきます。
教える側も「成長しないな」と、育成に対するモチベーションが下がってきてしまいます。


良いところを見るというのは、相手のためでもありますが、自分のためでもあります。


多くの場合、育成には時間がかかります。
育成が好きだ、部下がどんどん成長して楽しい、関係性も良好で信頼関係がしっかりしている、
こんなケースだけではありません。
それでも根気強く育成していかなければならないときもあります。

繰り返しになりますが「良いところをを見つける」
というのは育成し「続ける」ために、とても必要なこと。

一朝一夕にはいかない人材育成だからこそ、良いところを見て
育成を続けていくこと、変化に気づくこと、私はここが最も大切なのだと感じます。

パフォーマンスが高い組織とは

ちなみに、ロサダライン指標という言葉をご存じでしょうか。
パフォーマンスが高い組織の、ポジティブな言葉とネガティブな言葉の比率を調べたものですが、

そのポジティブ:ネガティブの比率は3:1だそうです。

3褒めて、1指摘する。こんなイメージでしょうか。
言うのは簡単ですが、なかなか難しいと思います。


成果を上げていればできるけど、うちの組織ではとても。。。
と言われることもありますが、成果だけに着目していては、なかなかこの比率には届きません。
小さなことで言えば感謝の言葉を伝えたり、明るい挨拶でもいいでしょう。

意図的に良いところを見つけたり、前向きな言葉を使っていく。
前向きな視点をもつためにも、「良いところをみつけ、プラスの変化に敏感になる」
というトレーニングが必要です。

すぐにできる人は少ないかもしれません。
意識して三か月くらい続けていけば、少しずつ視点が変わってきます。
管理職としての重要な能力であり、トレーニングで伸ばせるものです。


さて、最後にもう一度質問です。

先ほどの質問で思いついた良いところは、部下、後輩にどれくらい伝えているでしょうか。

ここまで聞くと、ほとんどの人が苦笑いを浮かべます。

おそらく、「察してくれている部下、後輩」はほとんどいません。
良いところに気づくだけでなく、しっかりと言語化して伝えていく、
ここまで継続していくことができれば、組織の雰囲気は上がってきます。

成果「だけ」に振り回されず、良い組織をつくっていきましょう!

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