就職活動について②
目次
- ○ 夏休みが明けて
- ○ インターンという名の選考
- ○ 学生はどうすればいいのか
夏休みが明けて
夏休みが明けると、
就職活動について真剣に考える学生が増えてきます。
夏は多くの会社がサマーインターンや説明会を行います。
学生はこのようなイベント(?)に参加して、企業との接点を増やしていきます。
学生たちの状況はさまざまで、
夏休みにインターンに行って自分なりの仕事選びや企業選びの軸ができてきた人、
参加できずに焦っている人、
逆に不安が増した人、
まだ「何とかなるだろう」と余裕の人、
就活から目をそむけている人・・・千差万別です。
それでも、インターン等で企業に触れていくことで、多くの学生は就活の実感が湧いてきていると思います。
早期選考の招待を受け、二回目、三回目のインターンを重ねたり、選考を受けたりする人も出てくるので
進んでいない人は焦りを募らせたり、途中で残念な結果になって落ち込む人も出てきます。
ただ、一定のインターンをこなし、選考を受けたり企業担当者と会話したことのある学生は、
やはり「就活生らしく」なってきます。
受け答えがしっかりしてきたり、考え方が一段深くなったり、
やはり授業だけではだめで、実際に行動することが大切です。
とはいえ、大学時代を一年半も残して就職について考える・・・正直大変だなと思いますが。
教える側としては、就活にあたっての基本は伝えているので、あとは個別対応に近くなってきます。
ほとんどの学生にとって、アルバイトを除けば就活は初めての経験なので、
早くから考え、経験し、PDCAを回した方が有利なことは言うまでもありません(就職するということにおいては)。
ある程度自走できる人がいる一方、まだこれからという人もいるので
どのようなカリキュラムで伝えていくかについては、毎回思案のしどころです。
一方、就活はセオリーはあるものの、100%の答えがあるわけではありません
同じことをしてもAさんなら内定をもらえても、Bさんはもらえなかったり、
同じAさんでも去年と今年で同じ結果になるとは限らない。
この理不尽さを伝えることも必要です。
インターンという名の選考
インターンは、本来職業体験のはずですが、もはや選考であることは周知の事実。
会社によっては四回、五回とインターン(選考)を重ねる会社もあるようですね。
複数回のインターン、もしくはインターン選考(という名の面接)を受け、3月1日に内々定をもらう。。。
マイナビさんの調査によると、就活解禁の3月1日に、約3割の学生が内々定をもらっているとのこと。
この傾向は年々強まっており、就職活動がますます長期化・早期化していることがわかります。
企業は優秀な学生をいち早く確保するために、早い段階から選考を進め、
複数回のインターンシップや選考を通じて学生を見極めています。
大学は、学問をする場ではあると同時に就職のための準備期間になっており、
本当の意味で楽しく遊べるのは1年生のうちだけかもしれません。
学生はどうすればいいのか
多くの先輩方は
「早めに就職活動を行った方がいい」とアドバイスします。
就活の流れとしては自己分析や業界分析を行い、エントリーシートや履歴書の作成、
そしてSPIや面接の経験を経て、進んでいきます。
本来は、学生生活を充実して過ごし、
その結果として「ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)」や「自己PR」が
あるのですが、何となく過ごしてしまうと書くことがなくて苦労します。
本末転倒かもしれませんが、少なくとも普通の学生が現行の就活ルールで
戦うためには、就活でのネタ作りは2年生(1年生でも)から始めた方がいいと思います。
最初はネタ作りという気持ちでも、やらないよりはやった方が身になりますし、
3年生になってから就活に取り組みやすくなります。
もちろんネタ作りという意識ではなく、本気で何か取り組めることがあるなら申し分ありません。
では、ネタ作りとは何か。
一言で言うと頑張った経験です。
アルバイトでもサークルや部活でも、もちろん学業でもいいですが
頑張った経験を、
①何がきっかけで、②目的は何で、③どんな工夫や、④苦労があり、⑤助けがあったか、
これを意識的にまとめておく。
そしてできるだけ社会人と接すること。
そうすることで、自然と大人の考え方や、ふるまいを体感しておくことが大切です。
もちろんSPIや面接テクニックはたくさんありますが、この2点を早い段階から取り組んでおけば
かなり就活にスムーズに取り組めるようになると思います。
頑張ったことは人に話したいですし、自信をもって話すことができます。
いきなり大きいことでなくても、現状の改善や、少しでも頑張れること、興味があることから
始めてみるのがいいでしょう。