ブログ

Blog

リーダーについて

目次

リーダーシップの発揮

リーダーシップ

今年の新入社員研修のピークが一息つきました。
フレッシュな新入社員を見ていると、毎年のことながら
たくさんのエネルギーもらいます。

新入社員研修と一口で言っても、様々な研修がありますが、
必ずと言っていいほど行うのが「グループワーク」。
あるテーマをもとに、数名のグループで様々な意見を出し合い、
グループでまとめるといったものです。

当然のことながら、
新入社員の中でもリーダーシップを発揮してグループをまとめる人と
そうでない人がいます。
もちろん研修の一環ですから、これで仕事ができる、できないが決まるわけではありません。
何しろ仕事は長期戦ですし、いろいろな要素がからんできます。

とはいっても、リーダーシップを発揮できないよりは、
できた方がいいのも事実。
今回は、そんなリーダーシップについて、
少し書いてみたいと思います。

リーダーとリーダーシップ

この二つの言葉は似ていますが少し違います。
リーダーは集団をまとめる立場の人ですが、
リーダーシップは周囲に働きかけて人を動かす力です。

つまり、リーダーであっても
リーダーシップがない人もいるし、
リーダーでなくても
リーダーシップを発揮する人がいます。

「彼が言うことは従いたくないけど、リーダーだから仕方ない。」
という場合もあるし、
逆にリーダーではない人でも
「あの人が言うなら聞いてみよう」
という場合がありますよね。

会社で言えば
役職がつく、つかないに関わらず
リーダーシップを発揮することは可能です。

そういった意味では、立場的には新入社員同士はフラットですが
リーダーシップを発揮する人とそうでない人は、
当然出てくるわけです。
(研修的には、多くの場合リーダー役をいろいろな方にさせて
リーダー役を体験してもらいますが。)

リーダーになる前に
リーダーシップが発揮できるようになっておきたいものです。

リーダーシップ研究の変遷

リーダーシップ論は100年ほど前から始まったと言われます。
当初は
リーダーシップ特性論といって、「リーダーは生まれつきの才能である」
という考えのもとに、いろいろなリーダーの特性を調べていきました。
結果、たくさんの特性は検出されたものの、
これといった普遍的なリーダーの要素は見つからず、行き詰ってしまいました。

現代に置き換えてみても、いろいろなタイプのリーダーがいますよね。
全てのリーダーに共通する要素は、一概に言えないかもしれません。


特性論の後は、リーダーシップ行動論と移っていきます。
リーダーはどのような行動を取るのか?といった点に焦点を当てたものです。
日本でいうとPM理論が有名です。
Performance(仕事軸)とMaintenance(人間関係軸)の二軸が柱となり
これらを満たす行動がとれるリーダーがベスト、というわけです。

たしかに仕事一本だと近寄りがたいですし、人間関係だけだとぬるい組織になりかねません。
この二軸を満たすリーダーは、確かに良いリーダーと言えそうです。

一方、行動論にも弱点がありました。
それはリーダー「のみ」に焦点が当たっているということで、
リーダー以外のメンバーや状況を検討していない、という指摘です。

たとえば混乱している時期や、プロジェクトが始まったタイミングなどは
引っ張るリーダーが良いかもしれませんが、
メンバーの能力が高く、成熟している場合は
任せるリーダーが適していそうです。

要は、リーダーシップは時と場合によるという考えです。
これはリーダー状況対応論と言われ、様々なバリエーションがあり、
今日でも研究が進められています。

どんなリーダーが良いのか?

さて、ここまでくると
「結局ベストなリーダーは何か?」というところに行きつくと思います。

私自身は決してリーダータイプでないので
偉そうなことは言えませんが、
私が思うことは
どんなリーダーを目指すか?
というより、
組織にどのようなスタイルで貢献するか?
という方が大切だということです。

リーダーは、少なくとも二人以上の集団でなければ発生しません。
その集団、あるいは組織をどのように良い方向にもっていくか、
その方法や考え方が正しければ、
そのスタイルが「その人にとって」ベストなリーダー像であり、リーダーシップなのだと思います。

皆をぐいぐい引っ張るリーダー、
話を聞きながらまとめるリーダー、
自由にさせて締めるときは締めるリーダー、
自分の過去を振り返っても様々なリーダーがいました。

リーダーのかたちにこだわるよりも、
自分がどう貢献できるか?の視点で
リーダー像を描き、行動していくことで自分なりのリーダーシップが磨かれていくでしょう。

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ